「間宮兄弟/江國香織」とジグソーパズル
間宮兄弟 江國香織
” だって間宮兄弟を見てごらんよ。いまだに一緒に遊んでるじゃん。”
ちょっとおたくっぽいと女性に敬遠される、
でも一緒にいると何故か癒される間宮兄弟の日常。
間宮兄弟の趣味は「読書」「ビデオ観賞」「スポーツ観戦」「模型」「クロスワードパズル」
そして「ジグソーパズル」
彼らは「ジグソーパズル」のことを「おもしろ地獄」と呼んでいる。
そのこころは「いったん始めると二人とも徹夜してしまうばかりか
。仕事にさえ行きたくなくなる始末(P44)だからだ。
なかでも大きなサイズのジグソーパズルには燃えてしまう。
完成した2000ピースも糊づけして壁に飾っている。(P144)
後半、徹信が実際に買ってくる。(P217)
火曜に購入、じっくりやるため金曜に二人で始める。
始める前には夕食も風呂も早めにすませ、満を持しての開始。
ジグソーパズルファンとして、なんという心構え!
そしてその組み方も
「まず枠をつくる。」
そう、それがオーソドックスなやり方です。
「この作業はあまりおもしろくないので、音楽をかけたり
無駄口をたたいたりしながらする」
音楽を聴きながらのジグソーパズルは、とってもいいですよね。
そして内側に取り組むと(彼らは色別に分類してやるみたいです)
二人は無口になって黙々とパズルに打ち込みます。
それは
「それは幸福な時間だ。やればやるだけ空間が埋まり、
着実に成果が上がっていく。他のことは一切考えずに済む」
そう、それなんですよね!ジグソーパズルの魅力って。
満たされない気分の時、達成感を与えてくれる・・。
さて、ふたりの組んでいる柄ですが
「風船の柄」
「右端の荷馬車からほどけた大小さまざまな風船が画面いっぱいに浮遊している。」
「出来上がり畳1畳くらいの大きさ」
5000ピースですと108×147cmですが
やはり2000ピース(102×73、107×77cm)くらいでしょうか。
しかし該当するジグソーパズルとなるとかなり難しい感じです。
荷車というと、うめ吉やスヌーピーがぱっと浮かびますが
風船なら、昔あったヒロ・ヤマガタとか・・。
実際のところ小説の記述にあった商品は頭に浮かんで来ませんでした。残念。
弟が途中で珈琲を入れに席を立ちます。兄はCDを入れ替えます。
珈琲を飲みながらのパズル、まさに「おもしろ地獄」幸せすぎですね。
(これが夫婦・男女ならまさにゆったりゆとりの最高の週末!
いえ、兄弟姉妹親子でももちろん、最高ですが!)
ちなみに私の友人家族も大のジグソーパズル好き。
しかし自分のテリトリー(パズル)に手を出されたくない、という理由で
各々別のパズルを別々に組んでいるそうです。
帰ってきて一ヶ所でも埋まってると「私のパズル入れた!」と大騒ぎになるそうです。
その点、間宮兄弟は平和な「おもしろ地獄」ですね。
ジグソーパズル×ランド